
静岡大学・読売新聞連続市民講座2016
地球規模で考え、地域に根ざして行動する──現代社会に生きる我々が、未来志向でよりよく生きようとする際、グローカル(globalとlocalを組み合わせた造語)な視点が必要になります。
2016年度の静岡大学・読売新聞連続市民講座では、グローカルな視点をさらに展開し、宇宙から地球、世界から日本、静岡にいたる多様な5つの講座を提供します。
■プログラム <全5回、時間はいずれも14:00~16:00>
【第1回】 7月16日(土)
超弦理論で解き明かす宇宙誕生の謎~現代の宇宙像の先へ~
「宇宙はどのように始まったのか」、「宇宙に終わりはあるのか」、「私たちはなぜ3次元に住んでいるのか(前後、左右、上下に動けるのか)」といった誰もが抱く素朴な疑問に答えるべく、ものの最小単位を「弦」とする超弦理論によって現代の宇宙像の先を探ります。
講師:土屋 麻人 (静岡大学理学部物理学科准教授)
【第2回】 8月20日(土)
地球環境の歴史を読み解く~地球と人類のこれから~
46億年という悠久の歴史は色彩あふれる豊かな地球をつくりあげました。その間、生物は、自然に翻弄されながらも進化を遂げ、人類繁栄時代に突入します。人為的要因で地球が変調しはじめた今、これからの地球環境とのつきあい方について考えます。
講師:山田 和芳 (ふじのくに地球環境史ミュージアム准教授)
【第3回】 9月3日(土)
近代世界の地域紛争~その背景と処方箋~
いわゆる地域紛争も実は大国同士の世界的覇権争いの局地的な現れの一つです。近代においては、大国同士の争いに加え、弱小民族が求める民族自決と殖民地解放の思想も重なり、一層グローバルな形で紛争が多発するようになっています。日本と関わりの深いモンゴルやウイグルの事例から報告します。
講師:大野 旭=楊 海英 (静岡大学人文社会科学部教授)
【第4回】 10月1日(土)
日本における異文化交流の一側面~静岡とフランス~
西洋文明の流入が始まった明治初期、静岡は洋学の中心地でした。その後、東京への一極集中により、外国に対して開いた窓としての静岡の役割は弱まりますが、それでもフランスとの関係など、注目すべき側面も多くあります。今後の異文化交流のあり方も含め、歴史的に考察します。
講師:今野 喜和人 (静岡大学人文社会科学部教授・学部長)
【第5回】 11月5日(土)
静岡という地域~その課題と可能性~
このまま人口減少が進むと2040年には全国の自治体の半分が消滅する、という「未来」を示した「増田レポート」は、「地方創生」のあり方に大きな影響を及ぼしました。本講座では昨今人口減少が進む静岡県を事例に、地域政策のこれまでとこれからを議論します。
講師:太田 隆之 (静岡大学地域創造学環准教授)
※4回以上ご参加の方には終了証を発行します。
![]() |
本サイトのPDF閲覧にはAdobeReader(無料) のダウンロードが必要です。 |
---|