第1回
地域を元気にする持続可能なブランドのつくりかた
コロナ危機は、「数を追求する観光」への警鐘かもしれません。数を追求すればするほど、“密”につながる可能性は高まります。そもそも、観光における数の追求は、遅かれ早かれ限界が来ます。数の観光は持続的ではありません。コロナ後の観光は、発想を変える必要があります。大切なのは、数の減少を“数で補う”のでなく、数の減少を“質の向上に変える”ことです。本講演では、地域ブランドをキーワードに、地域を元気にする「質の観光」の方向性を検討していきます。
第2回
温泉に見るSDGsとウィズコロナ
SDGsの話題として、万人が快適・安全に温泉を利用できる仕組みである「湯あみ着」やウェアラブルデバイスを活用した「温泉ソフトエビデンス研究」についてご紹介します。また、ウィズコロナの話題として環境省の新・湯治プロジェクト効果測定調査の結果をもとに、健康の観点から「コロナ禍で温泉地がどう変化したか」を紹介するとともに、「人々が温泉に何を求めているか」という温泉の本質に迫ります。
第3回
Withコロナ時代のテレワーク:働き方・生き方改革から社会改革へ
Withコロナ時代を迎え、急速に普及・拡大したテレワーク。働く場所や住む場所の選択肢が拡がることで生き方改革が進み、大都市中心から地方へと社会改革の兆しも出はじめています。本講座では、テレワークの現状や課題を概観し、最新事例や地方創生テレワーク、ワーケーション等の動きを紹介しながら、今後の展開について、皆様とご一緒に考えたいと思います。
第4回
持続可能な観光―ウィズコロナ時代の観光と地域振興
観光(ツーリズム)は20世紀後半以降に大きく発展し、誰もが気軽に観光を楽しめるようになりましたが、人気の観光地に観光客が集中して環境に負の影響を及ぼす「オーバーツーリズム」の問題が顕在化していました。これはコロナ禍によって一時的に落ち着きを見せているものの、コロナ禍の終息とともに問題の再燃が懸念されています。 今回の講座では、観光の歴史を概観しつつ、コロナ禍の終息後を見据えた持続可能な地域振興・観光振興について考えていきます。
第5回
SDGsとウィズコロナ:今、化学ができること
日本の基幹産業の一端を担う有機合成化学は、医薬品、農薬、機能性材料など、わたしたちの生活を豊かにしてくれる有用物資の作り方を研究する学問分野です。「SDGs(持続可能な開発目標)」を達成するには、モノづくりの基盤技術を支える有機合成化学が重要な鍵を握ると言えます。本講座では、社会で活躍する製品を化学的に概観するとともに、新型コロナウイルス感染症の医薬品についても紹介します。
第6回
人間の五感による評価からICTを駆使してモノ作りを考える
With コロナの現在において、非接触や遠隔での活動を可能にしたICT技術はますます進歩し、SDGsの達成に貢献しています。一方、使う人間の眼や耳など五感から取得した情報を、人間がどのように処理し、表現しているかは非常に興味深く、その感覚特性を活かしたモノ作りは重要です。今回、視覚を中心とした知覚・認知・感性的な評価特性を紹介し、それらを活かし、ICT技術を駆使したモノ作りについて考えてみましょう。
6大学が「SDGs」をテーマに様々な切り口から講義をお届けします。
全5回出席された方には修了証書を授与します。
本講座は「しずおか県民カレッジ」の連携講座です。
静岡大学 地域人材育成・プロジェクト部門
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