
静岡大学公開講座in沼津
静岡県東部は、日本列島におけるホモ・サピエンス(我々と同じ現生人類)の出現期の研究で、最も重要なフィールドのひとつであり、これまでに重要な研究成果が蓄積されてきました。本講座では、これまで静岡県東部の遺跡や出土資料の研究で明らかにされてきた研究成果が、世界で進められている研究の中でどのような意味を持っているのか解説します。
【全3回】
第1回 6/17(土)14時から16時まで
テーマ「ホモ・サピエンスの技術と能力とは何か~世界各地で明らかにされている現代人的行動~」
ホモ・サピエンスの出現と拡散の研究の概要や、ホモ・サピエンスに特有の行動である現代人的行動に関する世界各地での研究成果を紹介し、ホモ・サピエンスの技術と能力とは何か、解説します。
講師 山岡拓也(静岡大学人文社会科学部 准教授)
第2回 6/24(土)14時から16時まで
テーマ「人類史最古の遠距離航海と土木工事~神津島産黒曜石と陥穴猟~」
今から約3万8千年前、愛鷹山麓には列島でもいち早く現生人類の居住が開始されました。彼らが成し遂げた神津島産黒曜石を獲得するための往復航海、その数千年後に行われた大規模な陥穴猟について解説します。
講師 池谷信之(明治大学黒耀石研究センター研究員)
第3回 7/8(土)14時から16時まで
テーマ「3万5千年前のハイテク狩猟具~台形様石器の実験考古学~」
沼津市土手上遺跡から出土した台形様石器を分析した結果、当時のホモ・サピエンスは予想以上に高度な技術を用いて狩猟具を使っていたことがわかってきました。研究の概要と研究成果のもつ意義について解説します。
講師 山岡拓也
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