
地方自治体
地域課題の概要
①棚田保全・活用―石部地区の棚田を保全するとともに活用を検討していく。保全推進委員会のメンバーの高齢化が進み、次代への継承が急がれる。富士常葉大学が活動を継続しているが、年数回が限度のため、より地元に密着した活動に期待。
②特産品活用―桜葉やよもぎなどの地域資源を活用して加工品づくりと販路拡大までを検討する。活かしきれていない特産品の活路を模索。地域と大学が共同開発することで、学食や売店などでの販売も可能にし、地域への愛着が増すことに期待。
③伝統芸能保存―担い手が不足している地域の伝統芸能(祭)の運営や開催補助。
④大学と地域のネットワーク化―日本で最も美しい村連合への加盟により、後世へ継承していくための地域デザインを行う。里山を守る若い世代の育成が必要。
課題解決のための今後の目標
①保全のための作業だけでなく、保存のためにシステム化し、全国モデルになるような方法論を探りたい。
②桜葉やよもぎなどの特産品について、成分分析等、これまでわかっていないような特性を引き出すことで、新たな活用法を探る。
③「祭」自体を研究対象とし、地域に入り、参加型で研究を行う。
④未来の地域デザインを住民とともに検討し、地域とのネットワークを構築することで、観光交流人口の増加や移住定住の促進を図る。
支援の内容・計画
①多くの大学と関わるようになれば、できることが広がる。既存のつながりでは生み出されていない部分の開拓に期待する。
②新しい視点で工夫を加えた加工品を開発してもらい、販路についても大学とのつながりを活かしたい。また加工品に対し、成分分析などによる学術的裏づけを付与してもらうことで、新たな販路を見出したい。
③高齢者が中心となっている活動に、大学生が参加してくれることの意味は大きい。
④NHK「東北発☆未来塾」のように、ワークショップを通じた継続的課題解決活動に取り組み、地元との連携を築いてほしい。単発作業で終わることがないように、学校でも地元でも、続く取組となることに期待。
支援の効果
①日本一美しい村連合に加盟した松崎町を代表する里山風景として、石部の棚田を後世へ継承する。
②全国シェア7割を誇る桜葉や、よもぎなどの地域の特産品の活路を見出すことで、松崎町の地域ブランドとして確立させる。
③担い手の中心が高齢者となっている伝統芸能を次代へ継承する。
④地元との連携を築きつつ地域課題の解決を探ることで、地域づくりの継続的取組を育てる。
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